日々の宏観情報2

日々の宏観現象あるいは自然のうつろいなど。2020年3月まで遠方のAMラジオ感度を記録してました。

EPIO公開中止

八ヶ岳南麓天文台地震前兆観測研究センターがFM電波異常の情報公開を止めた。今月末南関東地震予測にまつわる騒動が原因らしい。

本来、同天文台は会費会員のみに限定して情報を伝えていた。それが、2003年から一部の情報のみ公開するようになり、その情報が幾度か誤解され、あるいはねじ曲げられ、無用な危機感やデマを生んだ。今回(五月末)も一部で「不安を煽っている」かもしれない。でも、南関東にM7規模の大地震が迫っていることは政府も指定している周知の事実、ただ公の機関が日時を特定できないだけ。これを書いているたった今、地震が発生してもおかしくない。政府機関は「予想通りだった」と言うだろう。

気象庁の台風情報だって、暴風雨警報が発令されても空振りになるのは珍しくない。その場合「たいしたことにならずに良かった」と、むしろ好意的に受け入れる人が大多数ではないか?事前情報もなく突然の暴風雨は甚大な被害を生むからこそ、外れることを覚悟で天気予報を出すのではないか?

デマではなく、科学的根拠に基づいている確信があるならば、臆することなく堂々と情報公開を続けてもらいたい。また、受信側は、巫女のご神託のように盲信するのではなく、淡々と受け入れるべきだった。串田氏の方法論の正否はともあれ、地震予知研究はこれでまた停滞するだろう。