日々の宏観情報2

日々の宏観現象あるいは自然のうつろいなど。2020年3月まで遠方のAMラジオ感度を記録してました。

木村真三講演会@小千谷(1)

まず「放射能を考える会小千谷」麻田代表の挨拶。「十日町小千谷寄りが線量が高いと知り、じゃあ小千谷はどうかと測ってみたら、南中の側溝の泥が0.5~0.6マイクロSv/hで高めだったので小千谷市に伝えた。市の測定は低めだが0.3マイクロくらい、0.3マイクロ以上は除染が市の方針で除染したが、市長は「このくらいなら大丈夫、自然放射線もある、ブラジルのカラパナはもっと高い」という考え。先日、柏崎原発を見学したが、全く同じ説明をした。原発担当者が首長に説明しているから、元は同じ。どの程度まで大丈夫なのか、正直言ってなかなかわからない。今日は勉強したい」
続いて森裕子文科副大臣の挨拶。震災当時は予算委員会理事で国対委員長代理だった、与党だからどんどん情報が入ると思ったら、全然入らない。専門家にもいろいろな人がいる。とにかく動き回っていた、敵が出来た。たまたまEテレで木村先生の番組を見た、80マイクロの浪江町赤宇木に入られた。国民の命を守るのが私の使命と思っているが何も出来ない、情けないと思った。木村先生を招いて話を聞いた。9月に文部科学副大臣になり、これで仕事が出来ると思った。エアコンの設置や避難キャンプなどを議員立法で実現した、給食の測定を出来ると思った。副大臣には担当があり、教育と文化の担当になった。これで給食のことが出来ると思ったら、放射能の件はもう一人の担当。それでも強引に働きかけて給食安全確保の事業を立ち上げた。まだ測定に手を挙げた自治体は少ないが。あ、木村先生がお見えになったのでこれで失礼します。
(講演開始)チェルノブイリへ行ってきたが、記録的な寒波で雪に埋もれ、迎えに呼んだタクシーが事故で来れず調査できなかった。睡眠2~3時間でやっているが今朝は二度寝してしまい寝坊して遅れた。低いレベルだが汚染が心配な人がいる地域と聞いているので説明したい。まず政府機関の認める公式の影響、4Svで半数が亡くなる、1Svはその1/4だがガンで死ぬ人が5%増える、高線量を一度に受けるのと、低線量を少しずつ受けるのは違う。ICRPでも、低線量の積み重ねは半分という意見、米国は1/3という、リスクは安全側で評価すべきだ。国は避難区域の見直しをしている、20mSv以下は帰宅可能になる。放射能には自然の放射能がある、人体にもカリウム放射能があり、一人4000ベクレルある。放射線医学総合研究所は6000ベクレルとしているが、それは相撲取りだ。私がWBCで測ったら5300ベクレルだった。身長170cm、体重60kgで4000ベクレルくらいだ。日本は自然の放射能が少なく、事故前は東京は0.04マイクロSv/hだった。2mSv/yでガンで死ぬ人が1万人に1人、1年で。二本松に入っているが、基準を超えたセシウムが出た農家は今にも首をくくりそうなほどだった。国は基準を厳しくするが、地元は現行基準でと反対している、でも安全側で対応するのが大事だ。「安全安心」は当然だが国が「安全安心」を言うほど不安が募る。安全と言われるほど安心できない、疑わしくなる。風評被害と言うが、隠すほど不安が広がる。調べて、公表する。もう福島県産は誰も買わない、群馬県産も不安、千葉県産も、千葉県も放射能が多い所がある。安心な西日本、例えば高知産を買う。だから信頼されるために測って公表する。いわき市は安全宣言をしてしまった、少し高めの場所があるが言えなくなった。アドバイスした。熱心な農家が、危ないからと耕さずに放置して、後で表面だけはがして除染できた。7~13マイクロの所で5cmはがそうとして30cm掘ってしまい、そのうちに雪が降って止っている。川内村は20mSvまで帰ると言って、除染せずに上に客土して混ぜれば線量が下がると言うから「アホか」と、「放射能が入ってたら買わない、買って貰えない」と言ったら「東京はそんなに厳しいか」と、自分なら買うかと考えることが大事だ。首長の考えにも左右される。100mSvまではガンの自然発生率と発ガン率が同じくらい、だから100mSvまでは心配ないと思っている医者がけっこういるが、それは違う、100mSv以下でもガンになるリスクは増える。リスクゼロが一番だが事故が起こったからにはゼロにはならない。いろいろあって避難できない人がいる。100人のうち42人はガンになる。100mSvで一人増え、半分がガンで死ぬ。放射能かどうかわからない。これが化学物質なら調べれば判る、ヒ素なら髪の毛を調べると、いつ頃、どのくらい入ったかわかる、放射能はわからない。曖昧な物、怪盗ルパンみたいだ。だから100mSvは大丈夫と言われるが困る。一定のリスクは増える。ガンだけじゃない。他に白内障になる、123mSvからなる,広島長崎だと600mSvくらいから。全身じゃない、一部分の被曝だ。BritishMedicalJournalの論文、広島で脳卒中が9%、心疾患は14%増えた。それは500mSvから、500mSv以下はデータないが影響はあるだろう、以上で難しい講義は終ります。